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著:ボールドウィン
訳:野崎 孝

 ルーファウスは自分の肌が黒いという事実を
レオナといると再認識しないわけにはいかなかった。
何故なら彼女は白かった。
しかしレオナにとって肌の色なんて何の意味も持たない。

「愛する事に肌の色が関係あるの?」

 だが再認識するたびに彼は苛立ちをレオナにぶつけ暴力を振るう。
彼女への劣等感がそうさせるのだ。
色の違いだけでなく、それを気にしないでいれる彼女への劣等感。
彼はレオナは自分には勿体無いと思っていた。
そしてレオナは彼がそう思っている事を知っていた。

 ルーファウスは急速に堕落していった。
暴力でレオナを精神病院にぶちこんだ男、そして男娼をしたりしながら一日を生き延びる男を
一ヶ月ぶりに再会した白い親友ヴィヴァルドは受け入れようとする。
しかし、ルーファウスは自殺をした。

 愛された黒人ルーファウス、その親友の白人ヴィヴァルド、
兄を心から慕い白人への怒りで瞳を燃やす黒人アイダ、
黒人を愛した白人レオナ、ルーファウス、ヴィヴァルド旧知の仲のキャスとリチャード、
そしてルーファウスを愛し自らの愛の定理を模索する白人エリック。

彼らはもつれ合いながら削り取るようにして人生と愛と人種と人間とを発見していく。


 凄く良かった。
エリックはゲイなんだけど私は彼の気持ちが体の中に入ってきたようで
インフルエンザにかかった時のように節々がズキズキと痛んだ。
ゲイって事にじゃなく偏見や差別、彼の受ける恥辱に、だ。
エリックだけでなくルーファウスとアイダが共に黒人であるがゆえに受けた差別も、
それを振りかざす凶暴な精神状態もだけど。
 なんだか自分を省みてしまう。
この本を読んで不定形である「愛」という概念は更に液状化して
私の中からどうやら溶け出してしまった。

評価:★★★★★
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